2007年10月05日

ようこそキヨさん。

 日曜日のお昼。ご近所に住む桃原キヨさんが、7年ぶりに突然我が家を訪問してくれました。
戦後、ひとりで畑を耕し食料を自給しながら、自分の子ども以外にも、親を亡くした子どもたちを何人もを養ってきたそうで、すっかり腰が曲がっています。
乳母車のような車に捕まりながら、あの坂道をひとりで登って来たとは・・・
さらに、車に付いているカバンから、ゆしドーフとキャベツ1個を差し出し「あんたに」GOOD
もう胸が詰まります。
「私、もう90歳になります。」と言われ、ますますなんともいえない気持ちに。
ようこそキヨさん。

99年11月からスタートした
「うるま島 ひやみかち うまんちゅラジオ」
全国から株主を募り、ROKラジオ沖縄の30分を市民の資金で買取り、毎週土曜日に放送していました。
企画、運営、出演を一人でこなし、1年の予定が思いがけない出資もあり、2ヶ月延長。
「ウチナーの宝」をテーマに、シリーズでいろんな方にインタビュー。キヨさんとのご縁もそのラジオ番組でした。
放送日には、ご近所中の方が聞いてくれていたそうで、
「あとからいろんな人がね、大変だったんだね~って言ってくれたさ~」
「ほんとうに良かったさあ~」「私は忘れていませんよー。感謝しています。」
と何度も何度も頭を下げられて・・・ドギマギの私。
「気にしてたけどね、なかなか来れんかったさ~」と言って今度は

ようこそキヨさん。

お連れ合いの桃原勇吉さんが、去年カジマヤーのお祝いして、そのカリーだからと
《かざぐるま》を差し出した。
その他に、記念誌や記念の手ぬぐい、泡盛まで。
なんでかね~。こうして思い出しているだけでも目がウルウルしてくるわけさ~。
やっぱり、オジー、オバーは宝だね。

2000年は、今振り返るとどうやって出来たのか?
と思うほど同時進行でいろんなことに突っ走っていた。私でした。




Posted by 風の里 at 21:37│Comments(1)
◆この記事へのコメント
写真のキヨさんは、ご存知の通り、心やさしい方です。オバーのご主人は去る大戦で長い間シベリヤに抑留され、凍傷で不自由な体で戦後数年を経て帰国、帰郷後、夫婦でご苦労されたと記念誌にありました。あらためて平和の大切さを教えていただきました。昨年、オジーのカジマヤー祝いをシマをあげて盛大に行うことができました。長寿にあやかりたいと思います。
Posted by しまんちゅ at 2007年10月20日 21:57
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